結論:HSK4級は**「中国語学習の中間地点」であり、日本人なら300〜400時間の学習で十分到達できる**レベルです。履歴書に書いて評価される最低ラインでもあり、初心者が最初の大きな目標にするのに最適な級です。
HSK4級のレベルを一言でいうと
公式の基準では、HSK4級は「幅広い範囲の話題について中国語で会話ができ、中国語を母国語とする相手と比較的流暢にコミュニケーションが取れる」レベルとされています。
具体的なイメージ:
- 日常会話(買い物・移動・予定の相談)はほぼ困らない
- 仕事や学業の話題も、簡単な内容なら話せる・聞ける
- 短いメールやメッセージの読み書きができる
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)ではB2に相当するとされています【要確認:公式の対応表記載を確認。B1相当とする資料もあり】。
試験の基本情報
| 項目 | 内容 | |---|---| | 試験構成 | 聴力45問・読解40問・書写15問(計100問) | | 試験時間 | 約105分 | | 必要語彙 | 約1,200語 | | 合格基準 | 300点満点中180点(6割) | | 受験料 | 7,920円(税込)【要確認:最新の受験料】 |
ポイントは合格ラインが6割であること。完璧を目指す試験ではなく、「確実に取れる問題を落とさない」ことで合格できる試験です。
他の級と比べた難易度
| 級 | 語彙数 | レベル感 | |---|---|---| | HSK3級 | 約600語 | 基本的な日常会話。学習の基礎固め | | HSK4級 | 約1,200語 | 実用レベルの入口。履歴書に書ける下限 | | HSK5級 | 約2,500語 | 新聞・ドラマが理解できる。中国の文系大学留学の目安 |
3級から4級は語彙が倍増しますが、日本人にとっては「漢字を見れば意味の見当がつく」語が多く、数字ほどの壁ではありません。一方、4級から5級は語彙が倍以上になり、抽象的な語が増えるため、体感の難易度差は3級→4級より大きくなります。
費用対効果が最も高いのが4級と言われるのはこのためです。
日本人にとっての難易度:強みと弱み
強み:読解
日本人は漢字の知識があるため、読解セクションで圧倒的に有利です。初見の単語でも漢字から意味を推測でき、非漢字圏の学習者が数百時間かける読解の基礎を、ほぼスキップできます。
弱み:リスニング
その分、合否を分けるのはほぼリスニングです。中国語は同じ音でも声調で意味が変わり、日本語にない音も多いため、「読めるのに聞き取れない」状態に陥りやすいのが日本人の典型パターンです。学習時間の配分は、リスニングに厚めが鉄則です。
注意点:日本語の漢字とのズレ
漢字の知識は武器ですが、罠にもなります。「新聞(=ニュース)」「接(=迎える)」のように、日本語の意味と中国語の意味がズレる語で失点しやすいのは日本人特有の弱点です。
必要な勉強時間の目安
ゼロから始める日本人の場合、300〜400時間が一つの目安です。
| 1日の学習時間 | 合格までの目安 | |---|---| | 1時間 | 約10〜13ヶ月 | | 2時間 | 約5〜7ヶ月 | | 3時間以上 | 約3〜4ヶ月 |
すでに3級レベル(大学の第二外国語で1年学習した程度)の基礎がある人なら、150〜200時間、期間にして3ヶ月前後で十分狙えます。
大事なのは総時間よりも「順番」です。何をどの順で勉強すべきかは、HSK4級に独学で合格するロードマップで詳しく解説しています。
まずは今の実力を測ってみる
自分が4級レベルにどのくらい近いかは、実際に問題を解くのが一番早く分かります。HSK4級形式の演習問題を数問解いてみて、「解説を読めば理解できる」なら、あと一歩の位置にいます。全問に「なぜ他の選択肢が間違いか」まで解説が付いているので、現在地の診断にも使えます。
まずは1問目からどうぞ。登録不要ですぐ解けます。
※試験情報(受験料・合格基準・実施形式)は変更される場合があります。2026年7月時点の情報のため、受験前に必ずHSK公式サイトで最新情報をご確認ください。