結論:書写の並べ替え問題は、センスではなくテンプレで解けます。出題の中心は「把構文・被構文・比較文」の3大構文。この3つの語順公式を体に入れれば、書写は聴力・読解より安定した得点源になります。
書写セクションの構成
HSK4級の書写は15問。2つの部分に分かれます。
| 部分 | 内容 | 問題数 | |---|---|---| | 第1部分 | 与えられた語句を並べ替えて正しい文を作る | 10問 | | 第2部分 | 与えられた単語と写真を見て短文を作る | 5問 |
この記事で扱うのは第1部分です。配点の中心であり、テンプレ化しやすく、対策の費用対効果が最も高い部分です。
解き方の基本手順(全問共通)
並べ替えは、いきなり文を組もうとせず、次の順で処理します。
- 動詞を探す——文の背骨。まず「何をするのか」を確定する
- 特殊マーカーを探す——「把」「被」「比」「越来越」などがあれば、その構文のテンプレを適用
- 主語を決める——動作をする人・モノ
- 残りを枠に流し込む——時間・場所・様態は決まった位置に入る
- 文末を確認——「了」「吗」「吧」は原則文末
この手順のキモは手順2です。特殊マーカーは「この語順で組め」という指示書のようなもの。以下、頻出の3大構文を見ていきます。
テンプレ1:把構文
【主語 + 把 + 目的語 + 動詞 + 結果/場所】
「(目的語)をどうにかした」と、対象への処置と結果を言う構文です。
例:我 把 护照 忘在 出租车上 了 (私はパスポートをタクシーに置き忘れた)
ポイント:
- 目的語が動詞の前に出るのが最大の特徴。「我忘在护照…」のような並びは作れない
- 動詞は裸で終われない。「在+場所」「到+場所」「了」など、結果を表す要素が必ず後ろに付く
この形はまさに演習問題W01で出題しています。手を動かして確認してみてください。
テンプレ2:被構文
【主語(される側)+ 被 + 動作主 + 動詞 + 結果】
受け身の構文です。把構文と視点が逆になります。
例:我的自行车 被 弟弟 骑走 了 (私の自転車は弟に乗って行かれた)
ポイント:
- 主語は「される側」。語群に「被」があったら、まず被害を受けるモノ・人を先頭に置く
- 把構文と同じく、動詞の後ろに結果成分(了・走・坏など)が必要
テンプレ3:比較文
【A + 比 + B + 形容詞(+差の程度)】
例:今天 比 昨天 冷 得多 (今日は昨日よりずっと寒い)
ポイント:
- 「比」の後ろは比較対象B、その後ろに形容詞
- 「很・非常」は使えない。「今天比昨天很冷」は誤り。程度を言いたいときは「得多」「一点儿」「多了」を形容詞の後ろに置く
頻出の固定パターンも押さえる
3大構文の次によく出るのが、副詞の固定パターンです。
- 越来越+形容詞+了:ますます〜になる(例:天气越来越暖和了→W02で出題)
- 怎么也+否定:どうしても〜できない
- 一边A一边B:AしながらBする
これらは「公式ごと丸暗記」が最短です。単語単位ではなく、文のかたまりで覚えてください。
本番での注意:字の書き間違い
並べ替え問題は語句が与えられるため書き間違いのリスクは低いですが、答案に書き写す際、日本の漢字と簡体字の混同には注意が必要です。「学」「気」「歩」など、日本語の字体をうっかり書くと減点対象になり得ます。普段の練習から簡体字で書く習慣をつけましょう。
テンプレを覚えたら、すぐ手を動かす
構文テンプレは、読んで分かった気になるのが一番危険です。書写の演習問題で、実際に語句をタップして並べ、「なぜその並びが正しいのか/どんな並べ方が間違いやすいのか」の解説とセットで確認するのが最短ルートです。
まずは把構文のW01から挑戦してみてください。
※試験の実施形式は変更される場合があります。2026年7月時点の情報のため、受験前にHSK公式サイトで最新情報をご確認ください。